「Mai-K研究」参考資料-ビートルズ音楽論


「倉木麻衣の研究」の中には比較対象や影響に関してビートルズを中心とする洋楽に関する用語が多数登場します。不慣れな方には分かりにくいという声もありますので,こちらに参考資料をまとめておきますので,ご利用ください。


「ビートルズ音楽論」


 ビートルズは,その巨大な人気にもかかわらず,常に成長・発展・変質を続け,しかもなお,最後まで(そして現在も)その人気を保ち続けた,不思議なグループであった。ここでは,彼らの歴史を,その他のことをできるだけ省いて,音楽的変遷にスポットを当てて,解説してみよう。

 ビートルズの音楽及び音楽スタイルは,大まかに分けて,次の七つの時期に分けられる。

  1. 第一期 “不良少年の時代”
    • −クォリー=メンからザ=ビートルズ創世期(1950年代〜1962年前半,レコードデビュー以前)

  2. 第二期 “ロック=アンド=ロールの時代”
    • −シングル『ラヴ・ミードゥ』からアルバム『ヘルプ!』まで (1962年〜65年)

  3. 第三期 “新しい音楽模索の時代”
    • −アルバム『ラヴァー・ソウル』・『リヴォルヴァー』の時代 (1965年〜66年)

  4. 第四期 “サイケデリックの時代”
    • −シングル『ストロベリーフィールズ・フォーエヴァー/ペニー・レインからアルバム『イエロー・サブマリン録音期    (1967年)

  5. 第五期 “完成,そして崩壊の時代”
    • −シングル『レディ・マドンナ』からアルバム『アビー・ロード』の時代 (1968年〜70年)

  6. 第六期 解散後のソロ活動の時代   (1970年〜80年)
  7. 第七期 ジョン=レノン死後の時代  (1980年以降)
  8. 第八期 アンソロジーの時代     (1996年以降)

 以下,それぞれの時期に分けて,ビートルズの音楽的変遷を語ってみたい。

 なお,解説に使用したアルバム及びシングルは,イギリス・オリジナル盤により,大多数は現在日本で,正規盤CDで入手可能な形態である。

ビートルズ音楽論 全文