先行するシングル曲とアルバムの題名が同じ(大文字小文字は違うが)になったのは今回が初めて。
軽やかな夏らしいナンバーになっており,また,“アースコンシャス”のテーマで作られた曲であるが,このテーマはなぜかアルバム全体のテーマとはなっていない。
レゲエにチャレンジした曲。倉木が「I 〜」と歌い始めると,つい「〜shot the sheriff〜.」と続けて歌ってしまった。
最初の英語詞はおそらくビートルズの「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」へのトリビュート。
And when I touch you I feel happy inside
It's such a feeling
That my love, I can't hide
曲の中に自分の名前を歌いこむのはモーニング娘。などにも見られる最近の風潮だが,作詞はやや稚拙。しかし,この“稚拙さがたまらない”というのも倉木ファンの定説。
ただし,アルバム向けにリミックスされている。「Growing of my heart」もそうだが,少しソフィストケイテッドされている。西室テイストだろう。
「ロミオとジュリエット」の純愛をイメージして書いた詞という。夜のトレンディ・ドラマの主題歌のムードを持つ曲。“朝を一人で迎える”や“口づけ”という直裁的な単語を倉木が使うのは珍しい。ここのところはうっかり見逃してしまいそうだが,実は倉木の心境の変化?を示す重要な局面にある曲。
ただし,アルバム向けにリミックスされている。
トラディショナルなラブ・バラード。
いつもの倉木なら
「大丈夫 君ならば 一人で出来るよ」
とだけ言うところだが,
「なんて...言葉 うらはら」
というところが,実は「Juliet」にも通じる倉木の心の変化。ファンとしては妙に気になるところだろう。
おしゃれな曲。メグ=ライアン主演のハリウッド映画のテーマソングに使いたい。倉木にもこんな歌がうたえるのだなあと,しみじみボーカリストとしての成長を感じる。
スタジオのスタッフ(素人)をコーラスに使うというのは倉木自身のアイデアということだが,もちろんルーツはビートルズの「Yellow Submarine」にある。
ライブで観客と一緒に歌う歌というコンセプトは,「Fuse of love」の「chance for you」と同じ位置づけ。