1. Winter Bells 作詞:倉木麻衣 作曲・編曲:徳永暁人
  2. thankful 作詞:倉木麻衣,Keith Bazzle 作曲・編曲:YOKO Black.Stone and Tomoo Kasahara
  3. always〜Gomi's Lair Club Mix〜(Radio Edit)  Rimixd:GOMI
  4. Winter Bells〜Instrumental〜

CD No.:GZCA-2026  Release:2002年01月17日

YTV・NTV系アニメ「名探偵コナン」オープニング・テーマ

オリコンデータ
最高順位1 位
登場回数9 回
初動枚数111,480 枚
累積枚数258,310 枚


Personel:


 タイトルは"Winter Bells と複数形なのだが,倉木の歌は「あなたにあげるよ ウィンターベル」と単数形。教会の鐘を担いできたようなイメージになってしまう。複数形なら鈴かハンドベルのようなクリスマスのイメージになるが。

 シーンとしては,遠距離恋愛中の恋人たちがクリスマスに再会し,永遠の愛を誓い合うといったところか。ここでの倉木は珍しく底抜けに明るい。しかも,倉木が恋人を「君」と呼ぶとき,彼女はいつものように元気一杯のユニセックスな女性となる。この曲での「彼」はすっかり影が薄くなってしまっているのだ。

 この曲の特徴は「言葉が足らない」ところか。倉木の詞はいつも音楽のパッセージを超えて次の旋律へあふれ出して行くのに,ここではずいぶん控えめ。

 「白い雪景色」

のフレーズには,たとえば

 「白い雪景色の中で」

のようにもう4音ほど入る余地があり,その方が落ち着く。好みの問題でもあるが。

 完全にシングル向きの曲であり,重厚なアルバム「FAIRY TALE」の中で聞くと違和感を感じてしまう曲でもある。

 「冬が過ぎ…」はお約束の第3メロディ。「ヒット曲」としてはすべての要素を兼ね備えている。


 2.は,R&B(リズム・アンド・ブルース)バラードの傑作。

 よく「どこかで聞いたような気が…」という人がいるが,ブルーノート音階という限定的な音符構成を使うブルースは,どうせ全部が「どこかで聞いた感じ」の曲になるから仕方がない。

 恋人を「あなた」と呼ぶ倉木はお約束どおり弱い女になる。音楽性はむしろこの曲の方が1.よりは上かもしれない。B面曲ながらファンの間では非常に人気が高い曲のようだ。

 英語詞は

"my heart is raining"

が気になる。雨が降っているのは心の中であって,空の上からハートがぼろぼろ降ってくるわけではない。ここはやはり,

"It's raining in my heart"

のような表現の方が適当か。(メロディにはまらなくなるが)

参考:The Beatles "Please Please Me"
I don't want to sound complaining but you know there's always rain in my heart

 しかし,作詞者に倉木と連名でKeith Bazzleという人物の名があるので,私の方が間違っている?


Winter bells

thankful