No.5


 2003年10月,第1回京都学生祭典において実行委員の一翼をになった倉木は,そのイベントのクライマックスとしてひとつのライブパフォーマンスを行った。伝説の「平安神宮ライブ」である。このライブは学生祭典の一部として挙行されたため通常の半分の約1時間の時間で行われ,曲目も少なく,特殊なライブとなった。さらにこのライブを特徴付けることがいくつかある。

 まず,いつもと顔が違う。妙に丸顔で,前髪を下ろしているために表情もいつものものと違い,時折別人のような印象を受ける。さらにコスチュームも慣れ親しんだパンツルックではなく初のミニスカートで,秋だというのに体にぴったりとしたノースリーブといういでたちで,セクシーさを強調していたことも話題となった。つまり「いつもの倉木とかなり違った」のである。

 パフォーマンスの方も,通常の半分の時間ということだからか最初から飛ばしまくっている。一曲目の「Love, Day After Tomorrow」から全力投球で,これで最後まで持つのだろうかと心配させられるほどである。

 実は私はこのライブが放映されたNHKを録画し,その音声からオーディオCDを作成し,車の中でここのところ毎日繰り返し聞いている。こうして映像を取り除いて音声だけを聞いていると,逆に映像があったときには気づかなかった細かなところまで見えてくるのが面白い。


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