No.4


 その点「FAIRY TALE」は長足の進歩が見られる。それまでのライブとの一番大きな違いは,表情に自信が満ちてきたことである。それまではときに恥ずかしそうに,時に不安そうに歌っていた倉木であるが,このツアーにおいてはそのようなあやふやさは影を潜め,しっかり地に足が着いたライブパフォーマンスを敢行できるようになってきた。特に圧巻は,「happy live」ではオープニングナンバーであった「Stand Up」をエンディングに持ってきて,聴衆を煽る部分を加味し,圧倒的なパワーを見せつけてくれたことである。この2003年においてライブパフォーマーとしての倉木の存在感が定着したといってもよかろう。そしていよいよ「Wish You The Best」ツアーということになるわけであるが,その前にもうひとつ別のライブパフォーマンスについてコメントしてみたい。


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