No.2


 その問題を考えるに当たって2つの点を指摘しておきたい。

私は昨年の紅白放映時にはまだ倉木さんのファンではなかった。

 実は,ご存知のとおり,私は2004年1月5日頃に「Wish You The Best」を買って以来突如倉木のファンになったものであり,それまでは「倉木麻衣」という存在を知ってはいたもののリアルなものとして捉えたことはなかった。ということで,あの夜が倉木の顔をまともに見るのもはじめて,歌を聴くのも初めてであり,当然「Stay by my side」という曲があることを知ったのもあの夜のことであった。その私があの日の倉木の出演を「ふつうの出来」だったと思う・・・これが「論拠1」である。

 つまり,「あの倉木麻衣が初めてテレビに出る」ということで興味を持ってテレビの前には座ったが,特に予備知識も先入観もない私が「ふつう」であると思うということである。

全体的な傾向として年配のファンは否定的で,若年層は肯定的である。

 この件に関して倉木ファンサイト「The Sky Style」を主催される中学生「puro」氏は次のようなコメントをお寄せくださった。(原文は口語体のため内容を変えない程度に書き換えさせていただいた。)

さまざまなファンサイトを巡ってみたが「紅白出場!生麻衣が見られる!」という若年層ファンが圧倒多数であった。

しかし少数だが,「紅白かぁ。TV出演はしてほしくなかった。」という意見もあった。

 また,当日の倉木の歌唱に関しては

 「あのときの麻衣さんは多少スタッカート気味に歌っていた。
 これは多分麻衣さん初の試みだと思います。(もしかしたらどこかのライブで披露していたかもしれませんが)私は紅白という大舞台で挑戦をした麻衣さんに感激しました。
 そのへんをどう思ったかが今回の賛否の原因だと思います。」

 という非常に深遠な見解を持たれている。歳若いファンも大変よく考え,倉木を見つめている。

 またもう少し年齢層の高いファンの中には,「歌姫バカ一代」のバツ丸氏のように,紅白における問題点の中心を屋外中継の音響問題により倉木らしさを出すことが出来なかったという点に置く意見もある。また同氏は,紅白における倉木の歌唱に批判的なのはコアなファンではなく,倉木を初めて見る一般層に多いともご指摘くださった。ファンは倉木のことを分かっていると。


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