*補論 7
「紅白歌合戦の功罪」(2004.3.20)


 2003年12月31日,倉木は初めてNHKの紅白歌合戦に出場した。と言うよりは初めてテレビに生出演し歌を歌った。まさに記念すべき出来事であった。ところが,これがすこぶる評判が悪い。2チャンネルは何とでも言わせておけばよいが,古くからの熱心なファンの中にも倉木の紅白出場は失敗であったと言う人も多い。

 では,紅白の倉木は本当にそんなにひどかったのか?

 実は私に関して言えばまったくひどいとは思わなかった。私は,大晦日・地上波再放送・BS2再放送・BS-hi再放送と紅白歌合戦をテレビで4回鑑賞し,それからもう数回録画を見たが,特別に「すごく歌がうまい!」「すばらしいパフォーマンスだ!」とまでは感じないまでも,「ふつー」に歌ってるなぁという印象は持った。まぁ,小林幸子に比べれば地味ではあったが・・・。

「最高!これでもう倉木のファンになろう!」とまでは感じなかったが,他の多くの歌手たちと取り立てて違ったところは感じなかったし,むしろその爽やかな笑顔には好感が持てた。控えめに言っても「80点」の出来であったのではないかと思うのだが・・・。

 そこで考えた。それならばなぜあんなに評判が悪いのだろうかと。


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