以上は「英語」だけに限ったことではあるのだが,さらに付け加えれば,彼女が通う立命館大学は関関同立(関西学院,関西,同志社,立命館)と並び称される関西私大の雄であり,倉木の通う「産業社会学部」は約「60」の偏差値を誇る。これは,関東なら名門津田塾大学や立教,明治に匹敵する。それでも倉木が受けたのは「一芸入試」だろうというものもいるが,以下に本年度の立命館大学入試要項の「一芸入試」(正式には「文化・芸術活動に優れた者の特別選抜入学試験」)に関する部分を挙げてみよう。
* 出願資格 (一部略)
次の(1)〜(4)の条件を全て満たす者
1.2004年3月に高等学校または中等教育学校卒業見込みの者。
2.本学への入学を専願とする者。
3.高等学校における学業成績が、1年次から3年次第1学期までの全体の評定平均値が、5段階評価で原則として「3.2」以上の者。
4.文化・芸術活動において優れた実績を持つ者。
ここで,(1.)(2.)は問題ないし(4.)はおつりが来るだろう。ということで,問題は(3.)になる。