「You may say I'm a dreamer, but I'm not the only one.
I hope someday you'll join us. And the world will be as one.」
(僕が夢を見てるって?でも,それは僕だけのことじゃない。
いつの日かみんなが同じ夢を見るようになれば きっと世界は一つになれるから。」
こうして,倉木はかつてジョン=レノンが世界に向けて発した平和のメッセージを,若者たちに対する連帯と成長のメッセージへと変え,きわめて明確に示してくれるのだ。
そして,このメッセージは形を変えて「Trip in the dream」,「Not that kind a girl」,「不思議の国」と続き,最後に「fantasy」でもってエピローグを迎える。
2曲目はシングルヒット曲「Feel fine!」 である。このようなトータル・アルバムにシングルヒット曲を挿入すると雰囲気を壊してしまうことがよくあるが,このアルバムでは冒頭の3曲続いて同じ作曲家(徳永暁人)の曲が歌われるため,余り違和感を感じることなくその危険性が大いに軽減され,無理なく指定位置に収まった。
「Ride on time」 は直接「おとぎ話」への言及はないものの,「現実を乗り越え,未来に向かい旅立て」と,きちんとアルバムのテーマに沿った作品となっている。ただ,ここでの主人公は過去を振り返ることなくしゃにむに未来へ進もうとする。構成は複雑。
「Oh baby Ride on time...」
「君に会うまでの…」
の2つのサビが印象的な佳曲。山下達郎に同名の名曲があるが,何か影響を受けているのだろうか?
ラップ部分の歌詞は,
Take a ride to the big wild street.
Let's get it out wild. Let's get it out wild.
Let's get it on.
This game…make me hot like crazy.
Surrounded by other people.
Move your body with me.
Come here! Jump in the air! Winner!
To the side the front! In the air!
ファンクラブ会報 YOU&MAI 2003年9月より