社会人となり,時間的な余裕も少なくなり,“遠くの”洋楽スターを追いかけることに少し疲れ気味だった私にとって,アイドルタレントほど近くはないが,ほのかに“洋楽スターのテイスト”を感じさせてくれる倉木は,まさに天からの“配偶者”であったのかもしれない。
ところで,倉木は2005年春大学を卒業し,音楽活動に専念することとなった。今までは,あくまで“学業優先”ということで,露出を控えてきたことになっているが,これからはそうも行かなくなるだろう。実際,2005年3月発売のシングル「ダンシング」に関しては,さまざまなマスコミに,今までなかったほどの露出を許している。
ならば,これからの倉木はかつての倉木とは違う存在になってしまうのだろうか?あの,絶妙の“距離感”はどうなってしまうのだろうか?
その心配の一番のものが,噂された「東京移籍」である。このニュースはかなりの信憑性をもって飛び交い,私も卒業後の倉木は東京を拠点に活動するのであろうと考えていた。しかし,そうなればやはりテレビ出演を念頭に置いた行動であろうから,必然的にマスコミへの露出も増え,あのファンとの“距離”は失われてしまうだろうと,ある意味危惧していた。
だが,卒業式のニュースで伝えられるところによると,倉木はこれからも関西を拠点に音楽活動を続けていくという。賛否両論あろうが,ただひとつだけ言えることは,これであの“距離”は保たれたと言うことだ。
ということは,我々にとっての倉木は,やっぱり今まで通りの倉木であり続けてくれるに違いない。