(2) 2004年紅白歌合戦 へいたる道筋
さまざまなファンサイトやBlog等を見ると,倉木の2004年紅白歌合戦への出場可能性は50%程度の予想であった。この年はライブを中心に活動した倉木が,たった1枚しかシングルを発表していないことや,大学卒業を迎えて卒業論文等の準備に忙しい時期であるということ,また,昨年「中継問題」等で,一部に心無い中傷があったことなどを理由として,今年は倉木は紅白には出ない,あるいは出るべきではないという議論も目立った。しかし,一方さまざまな不祥事に揺れるNHKと紅白歌合戦への「目玉」のひとつとして出場を期待する向きも多かった。
私はといえば,以下の点から倉木の2004年紅白歌合戦への出場を確信していた。
1.唯一のシングルではあったが,「明日へ架ける橋」はNHKの「よるドラ3部作」の主題歌であったこと
2.2004年の紅白歌合戦のテーマが「希望」「架け橋」と,「明日へ架ける橋」にぴったりと適合するものであったこと
3.2003年の倉木出場時間の視聴率が,「曙vs.ボブ=サップ」戦の裏というハンディを背負いながらもなかなか健闘したこと
このように,NHKにとって,倉木を2004年紅白に招聘することに問題はなかったし,昨年「紅白効果」もあり,ベストアルバムを大ヒットさせ,新たなファンを獲得することにもなった倉木にとっても,紅白に出場することは大きなメリットがあった。
こう考えれば,双方にとって紅白歌合戦出場には何の障害もなく,おそらく出場するであろうと予想がついた。