だからこそ,敢えて言おう,倉木は今のままがちょうどいい。倉木は決して「落ち目」なんかではなく「今一番いい時期」なのだと。そして時々,絶好のタイアップをつかんだり,すばらしい楽曲を得たときミリオンセラーの夢を見させてくれればいい。そうすれば,ファンはいつまでもある一種の悲壮感を持って倉木を愛し続けるであろう。比べては非常に(双方に)失礼である。しかし,ふと頭をよぎるのは「阪神タイガースは9連覇してもいいのか?」という問題提起。時々勝つからこそあれだけ熱狂的に応援できたのではないか?
そして,もしそれを「意識して」行っているとしたら・・・。長期シングルリリースなしも,TV等での露出の少なさも,すべてが説明がつく。その倉木が2003年末から「京都学生祭典」「紅白歌合戦」「ベストアルバム発売」と驚くほど急激に露出を始めてきた。今こそ機は熟したのだ。ファンの皆さんどうぞ安心して欲しい。倉木は決して「落ち目」などではない。倉木と倉木のスタッフは,ここ半年彼女が言うように「スローダウン」を行ってきた。そして,今,ギアが入った。
No.1を続けることよりも,ずっと人々に愛し続けられることのほうがずっとずっと難しく価値がある。そして,今をときめくスーパースターたちがみんな,もうすっかり「過去の人」になった頃,倉木にだけはいくつになっても現役で歌い続けていて欲しいと思うのだ。