No.2


 ということで,2チャンネル等でささやかれるのは,「倉木もうすぐ引退」とか「このまま売れなくなって消えていく」とかいう心無い中傷である。確かに3年間でシングル売り上げが10分の1になったことは事実だが,それが本当に「倉木の没落」と言えるのだろうか?

 ここでは,私は二つの観点からこの乱暴な中傷に反論を加えてみたい。

 まず,ひとつのテーマは世界的な「CD不況」の蔓延である。日本の場合を例にとれば,邦楽CDの売り上げは倉木がデビューする前年の1998年をピークに年々減り続けている。以下の表から分かるように2002,03年の日本全体の邦楽シングルCD売り上げは,何と1998年の約半分に激減しているのだ。


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