歌が下手?


 倉木に関する2ちゃんねらーの中傷で目に付くものに「歌が下手」というものがある。続いて,この件に関して考察を加えてみたい。

 「歌が下手」という中傷を見ると面白いことに気が付く。いわく,「声量がない」ということを言うものはあっても,「音程をはずす=音痴」という批判がほとんど見られないことだ。つまり,彼らは言外に「倉木は音楽的センスはあるが,声が小さいので歌手としては二流である」という非難を浴びせているわけである。この問題に対しては明らかな誤解があるので,反駁は意外と容易であろう。

 「歌手」にはいろんなものがある。「オペラ歌手」「民謡歌手」「演歌歌手」「ロック歌手」等々多くのジャンルがあり,それぞれに人々に愛されている。しかし,これらの「歌手」ジャンルは大きく二つに大別することができる。それは「電気的増幅を使用しない歌手」と「する歌手」である。さまざまな例外は存在するものの,基本的に前者の代表は「クラッシックの声楽家」や「民謡歌手」などであり,その他のものは一般に後者に分類されるいわゆる「ポピュラー歌手」である。この両者の基本的違いは何だろうか。


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