作詞〜付きまとうゴーストの謎〜


 しかし,ここまで書いてもなお,「倉木は自分で作詞していない。ゴーストライターが書いているのだ。」との主張が2ちゃんねらーから寄せられる。この件に関してはどうだろうか?

 確かに16-17歳の少女が書く詞がミリオンヒットを飛ばせるものか?実は同じような主張は宇多田の詞にも寄せられるのだが,この疑問に関しては詞の中に解決のヒントがある。

 倉木の詞を細かく見てゆくとある事実に気がつく。

 日本語の歌詞では分かりにくい。メロディを重視して言葉を飾りにしてしまえば単語の羅列でも形はできる。しかし,英語詞の場合はあまり遊びの余地がない。かつて,めちゃくちゃな英語を書いたTシャツを恥ずかしげもなく着て歩いている若者がいたが,最近は語呂さえよければ文法も意味もむちゃくちゃでいいとは,さすがに考えられなくなっている。そこで,倉木の英語詞を"Love, Day After Tomorrow"を例に分析してみる。


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