全米デビューシングル「Baby I Like」以来となった,R&BシンガーYOKO Black.Stone(石黒洋子)の曲。いつもの彼女の曲ほど「黒っぽくない」が,cybersoundにはポップな曲にするよう要請したと言うことで納得。「言葉より行動に出して!」がテーマだと言う。
2003年夏の,本人も出演したシー・ブリーズのCM曲であったために,やはり商品のイメージが歌いこまれている。いろいろなファンサイトを見るとなぜかこの曲はファンの間では人気が高くないのだが,倉木のデビュー以来のR&Bの要素を彼女の新しい側面であるポップに処理した佳曲として,私はもっと積極的に評価していい曲であると思う。
曲作りにおいては最初に仮に英語詞がついたデモが渡され,倉木はそれを歌いながらイメージを作って日本語詞を作っていくということ。
詞の内容は,言葉にするのがもどかしく愛する人にKissを求めてしまうセクシーなもの。倉木はデビュー以来どちらかといえな「中性的」・ユニセックスな魅力をトレードマークとしていたが,このあたりから大人の女性としての魅力を打ち出してきたか。
2.は不思議な曲。
「全てにおいて「君ひとりだけじゃないんだよ、そう思っているのは」っていう事をテーマに詞を書きました」
と言うことだが,曲の流れからは「You are the only one」であっても困らない。
英語詞が多用され,英語のラップも激しくかぶさるが曲の感触は「洋楽」よりはむしろ「歌謡曲」。曲のタイトルも「ゆーあー のっとじおーんりぃわん」のと日本語っぽく歌われる。
詞の中で「(I can't live) without you」,「You're my destiny」とスタンダードの名曲のタイトルが二つも読み込まれているのはご愛嬌。