1. Baby I Like 作詞・作曲:Yoko Black Stone 編曲:Cybersound
  2. Did I Hear You Say That You're In Love 作詞:Jeffrey Qwest 作曲:Tomoo 編曲:Cybersound
  3. 's All Right 作詞・作曲:Yoko Black Stone 編曲:Cybersound
  4. Baby I Like〜Oral Exciter House Remix〜 Rimix:M.Sa Pessoa,P.Geyer

CD No.:Bip! Records   Release:1999年10月(US,日本) (Mai-K 名義)


Personel:


 日本デビューに先んじて発売されたアメリカでのデビュー曲。日本人R&B歌手のYoko Black.Stone(石黒洋子)の曲のカバー。歌詞は非常に大人っぽく,それを16歳の少女が歌うところに怪しい危なさがある。あたかも山口百恵の「青い果実」(あなたが望むなら私何をされてもいいわ),「禁じられた遊び」(怖くない あなたとだったら何でもできる),「ひと夏の経験」(あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ)の"処女喪失3部作"を思い起こさせる。

詞の大意は


大好きなあなた
あなたがくれる甘いエクスタシー
こんなの初めて
あなたは私だけのもの
あなたに会うまで
私はおりこうさんだったのに
あぁ もうどうしようもない

何をどうすればいいの
どうしたらいいのか分からないの
こんなの始めて…
ただ 「甘いお水」が欲しかっただけ
ねぇ

あなたに触られる
それが私にとっての「甘いお水」
私燃えてしまうの
もうなくてはならない
触れられたら 燃えてしまうの
それしかないの

あぁ あなたのこと想ってる
あなたと「あのひと」のこと考えているの
あのひとに言っておけばよかったわ
こんな気持ちになる前はどんなこと想っていたかを
あなたが欲しい
もうあなたなしではやっていけない身体になったの
あなたがこんな身体にしたのよ


 もし日本語で歌われたとしたら我々はどう感じただろうか?いやそもそも日本語なら倉木は歌えなかっただろう。それほど衝撃的な,いわば「キワモノ」でもあった。そして,これは山口百恵の売り出し方と同じであったということは,かつて百恵を愛したものにとって何か運命を感じる事実である。


 2./3.はアメリカ盤英語アルバム「Secret of my heart」にも収録されている。

 2.は倉木のサポートバンドであるexperienceのギタリストJeffrey QwestとキーボードのTomooのペンによる曲であるが,実は倉木とはデビュー以前から付き合いがあったのかということを改めて知らせてくれる。堂々とした「洋楽ラブバラード」で,人気は非常に高い。


 3.は,アルバムでは少しばかり退屈な仕上がりなのだが,ここではスピード感あふれる「かっこいい」仕上がりになっている。途中に挿入されている日本語ラップは「ヘタウマ」。基本的にはアルバムよりはポップな仕上がりとなっていて,ヒット性のある作品になっている。

 アメリカで「売れた」というのはあながち嘘ではないな・・・と感じさせる。倉木のこれからの発展・成長を予言する一枚である。


 このCDはすでに廃盤となっているために入手はかなり困難となっている。Yahoo オークションでは新品未開封品が時として2万円程度になることがあり,中古品でも2,000〜3,000円以上で取引されている。