「Mai-K研究」参考資料1

 「ロックの歴史」(〜1990's)No.8


第8章−CDの登場

 1990年代,それまでのレコードに代わってCD(コンパクト=ディスク)が音楽発表の主体となると,再び時代は風雲急を告げてきた。

 それまでの45分程度の収録時間を持つLPレコードに代わって登場したCDは,70分以上の音楽を収録可能であり,音質的にも非常に優れたものであった。その結果,従来のレコードはCDによって駆逐され,その中でCD時代の新しいスターたちが続々と登場している。しかしまた,逆にかつてのLPがCDで安価に復刻され,新しいファンを集めるという現象も起こった。

 90年代の音楽状況は,デジタル処理された,ディスコのためのロック,ユーロ=ビートや,黒人音楽の新たな一形態,ビートの効いた音楽をバックに,早口でナレーションを行うという,ラップ(rap)などが人気を集めているが,その逆にアコースティックな音楽をライブで聞かせる“アンプラグド”のブームなど,原点回帰的な現象も見え始めている。


※ 参考文献(主なもののみ)

  • 『ロック−スーパースターの軌跡』 北中正和 講談社現代新書
           (この文章は主にこの本に基づいて記述されています)
  • 『ビートルズ事典』 香月利一 立風書房
  • 『資料 人物・新倫理』 令文社