No.3


ところが,ここに新たな副作用が見つかったのだ。すなわち,

 倉木に対するネット上の,あるいは一般の心無い批判に対して心を痛めているのは,実は倉木本人だけではなく,彼女を愛する多くのファンとて同様であったということ。そして,そのため倉木を愛し,応援することに迷いを感じ,苦しんだのは,まさにそのファンであった。しかし,無知蒙昧な世間の批判に対し,多くのファンは(心の中では,大きな憤りと強い反感を感じていたものの)有効な反論材料を持たなかった。それが,「倉木麻衣の研究 A Study in Mai-K」によって理論武装することが可能になり,倉木のファンだということに自信を持つことが出来るようになった。つまり,

「倉木麻衣を支援するため」

に立ち上げたこのサイトが,実はいつの間にか

「倉木麻衣のファンを支援する」

ためのサイトの性格を帯びてきたということだ。このサイトを通してカタルシスを得,倉木ファンとしてのアイデンティティを再確認してくれた方が多いということは何よりの喜びである。

 運営者にとっては意外なことではあるが,これはこれで,非常にうれしいことである。たった一人で立ち上がったといい気になっていたが,私自身実は多くのファンの one of them であり,そういったファンの助けを借りながらこのサイトが存続し,存在意義を持っているのならこれほどありがたいことはない。

 以上,今回は研究ともいえない「研究」になってしまったが,一抹の真実を語るとともに,ここに来てくださった方々に改めて御礼を申し上げたくキーボードをたたいている。


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